ヒノキは日本全土に分布し、針葉樹の人工林の20%以上を占めていますが、スギと比較すると、ヒノキはスギの約半分といわれています。
現在のところ、ヒノキによる花粉症は深刻な問題としては取り上げられていませんが、今後ヒノキの花粉症患者が急増していく可能性が非常に高いといえます。
それは、1975年くらいまではスギが盛んに植林されていましたが、その後はスギ以上にヒノキが植林されているからです。
ヒノキは樹齢が35年くらいになると、花粉の生産量が急激に増加します。
つまり、ヒノキの花粉が本格的に多くなるのは、これからなのです。
実際、ヒノキ花粉症の患者も年々増加傾向にあるようです。
ヒノキの花粉は、スギ花粉より1か月くらい遅れて飛散します。
春のスギ花粉症が3か月も4か月も続き、初夏の頃まで長引くようなら、ヒノキ花粉症を併発している可能性があります。
スギ花粉症の人の抗体検査を行うと、約6割の人がヒノキ花粉に対する抗体も持っているという研究報告もあります。
一度ヒノキ花粉に対する抗体検査を受けて確認しておくとよいと思います。